融資っていくらまで借りれるの?〜融資限度額で知っておきたい3つのポイント〜

今回のお話は、経営に携わる中小企業のオーナー社長様が、どこまで融資を受けられるのかについて触れていきます。
売上はあるけど資金繰りを良くしたい経営者の方や、新たな事業を計画されている事業主の方はご一読ください。
貸す側を理解することが融資限度額を知ることに繋がる!
何故、貸す側を理解することが融資に繋がるの?
ポイント①安全性
決算書で、貸借対照表(バランスシート)にて、自分の持ち物である「自己資本の比率と額」を見ます。さらに、融資による「借入金の額」と「現預金の額」を見ることで、その会社がすぐにつぶれないかを判断します。業界にもよりますが、ざっくり、自己資本比率30%以上あると安全性が高いといえます。
ポイント②返済能力
決算書で、損益計算書(PL)にて、「営業利益+減価償却」を見ています。営業利益は本業での稼ぐ力です。減価償却は費用になるが現預金は減らない為、本業での稼ぐ力にプラスして考えています。この稼ぐ力で、融資を毎年いくら返せるのかを判断して、貸せる額を計算しています。
つまり、「営業利益+減価償却」が毎年の元本返済額よりプラスであることです。
ポイント③収益性
まずは、売上高からどれだけ経常利益を出せているのか、次に、持っている資産(設備投資額)で、どれだけ利益(経常利益)を出せているのか?最後に、3期で黒字は何回あるか?
売上高からの経常利益は4%以上、資産からの経常利益は3%以上、3期黒字であると理想的です。なかなかこの数字が難しいのですが、ここを目指していくとより希望の融資額が通りやすいのです。